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「カジノ」という映画を観たことがありますか?観たことがあれば、映画のテーマがギャンブルというよりかは、ロマンス、犯罪、ギャングであることに気が付かれたことでしょう。とはいえ、この映画は明らかにカジノやギャンブルの要素が満載です。巨匠マーティン・スコセッシが監督した大半の映画と同様に、この作品も傑作と称されています。
映画のあらすじ
映画の舞台になっているのは70年代初頭のラスベガスです。名優ロバート・デ・ニーロが演じるのはサム・ロススティーン。「エース」の別称を持つ下っ端のギャングです。エースのボスは、最終的に彼をタンジールカジノというカジノの運営責任者に任命します。当初はカジノの経営が順調だったのですが、ジョー・ペシが演じるニッキー・サントロ、シャロン・ストーンが演じるジンジャー、ジェームズ・ウッズが演じるレスター・ダイヤモンドの三人が次々と問題を起こし、主人公を悩ませます。エースの身に徐々に危険が迫り、やがて事態が急激に悪化します。エースはそれにどう対処するのでしょうか?結末はご自分の目でお確かめください。ちなみにこの有名なスコセッシ監督の傑作は、ニコラス・ピレッジの著書が原作です。
ジュエリーに見られる問題点とは?
この映画は1995年に封切られましたが、先ほどご説明したように、舞台になっているのは、1970年代初頭のラスベガスです。スコセッシ監督のことですから、映画に大きな間違いなどなかったはずです。しかし、映画「カジノ」に見られるジュエリーは、何かが決定的に間違っていました。ギャンブルの部分は正確に描かれていて、まったく問題ありませんでしたが、宝石やジュエリーの類に関しては、明白な問題があったのです。
では、その問題とは、いったい何だったのでしょうか?ジンジャーは、1970年代以前に作られた華やかで豪華なジュエリーを身につけていなければならなかったはずです。しかし、ジュエリーの大半は、1990年代に作られたものだったのです。衣装の予算が莫大だったことを考えると、どうしてこのような間違いが起きたのか理解に苦しみます。完璧主義者で知られているスコセッシ監督のことですから、この映画で使われているジュエリーの大半が実際は1990年代のものであることに当然気付いていたはずです。特にジュエリーに詳しい人にとって、これは決して許されないミスでした!
しかし、「カジノ」は、史上最高のギャンブル映画とは言わないまでも、いまだに最高レベルのギャンブル映画と見なされています。この映画は、無駄に大作主義に走ることなく、良作に必要なすべての要素を持ち合わせています。この作品は多くの映画賞の候補になり、受賞作にもなっていますが、その事実はこの映画の素晴らしさを物語っています。
さらに、映画の上映時間は、現在の標準的な上映時間、少なくとも大半の映画の上映時間である2時間をはるかに上回る、ほぼ3時間に及びます。それはワクワク感と楽しさに満ちた、一度観たらすぐには忘れられない3時間になります。「カジノ」は、「再鑑賞価値」が非常に高く、何度観ても飽きずに楽しめる傑作映画なのです。